| Main | All |
氷川丸 
氷川丸4

横浜に停留している氷川丸を撮影。12000t級の大きな船。1929年に進水してから30年間、主に神戸、シアトル間を人や荷物を乗せて太平洋を238回横断する。時代の要求に応じて、病院船としても活躍。現役を退いてからは、ユースホステルとして使用される年月があった。今年、2016年、重要文化財に指定される見込みとのこと。船としての命を得てから、90年近くが経った。長い。実に長い。写真と共にその遥かなる時間を感じてみたい。



船上のフランス料理レストラン、ハーバーヴューの看板。
当然のことながら、今はもう閉鎖されている。
90_01.jpg


レストランの扉。積年の寂れ具合に時の流れを痛感。
90_02.jpg



初代の船長、秋吉七郎氏。厳格な人柄だったという。
隣はあの名優、チャップリン。1932年に乗船。
てんぷらがいたくお気に入りだったとのこと。
90_03.jpg



これはなかなか興味深い代物。船長室のトイレのレバー。
昭和の初期に水洗トイレとはかなり進んでいる!
90_04.jpg



航海の歴史が刻まれている鞄。
90_05.jpg



生糸の積荷、フォグホーン、カンテラ。
霧が出た時にフォグホーンが大きな音を出したのだろう。
カンテラの明かりも闇の中で重宝したに違いない。
90_06.jpg



船内通路。
90_07.jpg


一等客室。うす暗い室内の明かりが当時を彷彿とさせる。
90_08.jpg


客室の洗面所。青いガラス瓶の容器とはやはりモダン。
90_09.jpg



飾り毛布。ベッドメイキングのサービスとして毛布を菊や兜、日の出など
様々な形にアレンジしたという。なかなかのサービス精神。
90_10.jpg



海の見える通路。嵐あり、波しぶきあり、だろうから、窓は堅固に作られている。
長旅の海の景色は単調だったろう。
90_11.jpg



氷川丸は主に一等船室が中心に公開されている。一等図書室、一等遊戯室(保母さん付き)など。
これは一等エントランスからの階段に取り付けられた蝋燭立。
当時の流行の最先端をとりいれたアールデコ風デザイン。
90_12.jpg



一等ラウンジの壁の模様。これもアールデコ。ここは社交の場であり、人々の集いの場であった。
ダンスパーティもあっただろう。女性を意識したデザインと言える。
90_13.jpg



これもアールデコの時計。
90_14.jpg



扉もアールデコ
90_15.jpg



どこの天井だったか、記憶が定かではないが、この天井もアールデコ
船内の装飾はすべてアールデコのよう。他に一等喫煙室、郵便局もあった。
至れり尽くせりの船室提供である。長旅ですものねぇ。
90_16.jpg



船室の丸窓から見えるのは2016年の横浜。86年間の旅、お疲れさまでした。
氷川丸もお疲れ様。まだまだ生き伸びて皆に慈しまれる船でありますように。
90_17.jpg



太平洋を何度も横断した現役時代から、長い年月が流れ、今は横浜の港に歴史の証人として生き続ける氷川丸。写真と共に船内を歩くと、遠く微かに懐かしい響きが聞こえてくる気がします。海に触れ続ける氷川丸は、港の歴史そのものなのかもしれません。

それでは、また。

スポンサーサイト

tag : 氷川丸  ハーバーヴュー  アールデコ  一等船室  飾り毛布  フォグホーン  community : 写真 : 海のある風景
横浜 | comment 1 | trackback 0 Top ↑

Comment

ひでわくさん、拍手コメントをありがとうございます。

拍手コメント欄にお礼を書いたのですが、もう一度拍手を入れてもらわないと見る事が出来ないとネットに出ていましたので、コメント欄に改めて書きます。

今回は長編のブログになってしまいました。気長にお付き合い頂いて感謝しています。またよろしくお願いいたします。

Write Comment







  Only to a master?

Trackback

| Main | All |